
Profile
プロフィール

デザイナー/プロモーションクリエイター
甘﨑 早
Kanzaki saki
千葉県出身。四姉妹の次女。
幼稚園生から「こどものアトリエ」教室に通い、小学生の「子ども県展」で特選を受賞。
アニメ・ゲーム好きの両親の元に生まれ育ち、小中学生でオリジナルキャラクターを作り始め、現在まで100以上のオリジナルキャラクターを制作。
高校卒業後、漫画の専門学校へ進み漫画表現を学ぶ。
大手化粧品会社の社内研修ホームページ用イラストカットの受注制作を担当。
新聞折り込み広告求人紙の制作会社でDTPオペレーターとして経験を積む。
WEBシステム会社に入社し、WEB勤怠システムの画面デザインを担当。
音楽アプリ「ハヤえもん」の開発者と出会い、現在ハヤえもんの各種デザインやプロモーション企画、漫画制作アプリの共同開発を進行中。
使用ソフト : Adobe Illustrator / Adobe Photoshop / CLIP STUDIO PAINT
私の目指すデザイン
私のハヤえもんとの出会いは2017年の2月に遡ります。
前職で身体を壊してしまい、日常生活もままならぬ中、未来への希望を捨てずに、私がしたかったこと、興味のあることをひたすら思い描き続けていました。
そして、スマートフォンでカラオケアプリというものが出たことを知り、「そういえば歌を歌うのが好きだったな」と思い起こして早速インストールして歌ってみたのです。
なんとか歌えたか、歌になっていたかさえ分からないぐらいもう散々で、「そもそも自分に合ったキーってどうやって探したらいいんだろう?」そう思って再びアプリを色々と探していました。
そんな時飛び込んできたのが、SNSでユーザーさんが紹介していたとあるアプリの「開発後記」でした。
今でもまさかと思いますが、そこには『365日の記念日』というオリジナルの小説が掲載されていたのです。
これを読んでいたく感動し、アプリの説明欄を改めて読んで「これってめちゃくちゃ使えるアプリなのでは」と思い、インストールして使ってみることにしました。
それがWindows版で名を馳せていた音楽プレーヤー「ハヤえもん」であることは、当時全く知りませんでした。
私は自分の好きなバンドであるくるりの曲を早速取り込んで、キーを上げて使い始めます。
初めは自分が歌うためにインストールしたはずが、「キーを変えて聞いているだけで楽しい」という状態になったのをよく覚えています。(カラオケアプリに関しては、のちに100曲を超えるアニメソングを歌うことになります。)
それから色々とハヤえもんについてSNSに書き込んでいたら、開発者であるりょーたさんの目に留まり、リポストされて、相互フォローになるまで、そう時間はかかりませんでした。
そしてりょーたさんの新しいものや、人がやっていないものを積極的に発信していく姿勢に、次第に尊敬の感情が湧いてくるようになりました。
私は自分に何かできることはないかとか、そんなことは全く考えずに(笑)ごく直感的に、突然イメージが降りてきた「ハヤえもんの新アプリアイコン」のデザインを公開しました。
りょーたさんはそのアイコンデザインをこれ以上ないほど歓迎してくれて、正式に採用してくれました。
それが私がハヤえもんの開発に携わるきっかけになった一歩でした。
アプリアイコンはサービスの「顔」ですから、誰もが親しみやすいデザインにするために、私が1番に重きを置いている部分です。
そしてりょーたさんから漫画制作アプリ「Mangary」の共同開発のオファーを受け、「今までの経験は全て無駄にならなかった!これからようやく本当の人生が始まる!」と感激し涙したのを昨日のことのように思い出します。
今でも、りょーたさんのアプリ開発と、私のデザインとを掛け合わせることで、何か世の中…というと漠然としがちですが、日本や、世界に向けてできることがあるのではないか、と考えています。
今の私の目標は、ハヤえもんを日本の音楽人口の8割が知っている状態にして、そのうちの半数が実際に使ったことがある状態まで持っていくことです。
ハヤえもんのキャッチフレーズの一つに「音楽を、もっと楽しく!」というのがあります。
これには二つの意味を感じていて、一つはその人の音楽の「楽しみ方」の幅を増やすこと。
もう一つは、「もっとたくさんの人」に音楽を楽しんでもらうこと。
ハヤえもんは2021年に100万ダウンロードを突破しました。
しかし実際に自分で音楽活動をしてみると、まだまだハヤえもんの名前が知られていないことがわかります。
では、より多くの人に音楽を楽しんでもらうには、ハヤえもんを知ってもらうにはどうすれば良いか?
その答えの一つが「ハードルを下げる」ことだと考えています。
音楽ソフトというと、専門的でとても素人には難解なものが数多くあります。
もちろん音楽だけでなく、どの分野においても、追求していくと初見ではどこから手をつけて良いか分からないほど、多機能性が要求されてくるものです。
でもハヤえもんの目指すものは、「一般の人が手軽に音楽を楽しめるようにする」という部分なのです。
そこで私のデザインが発揮できれば、これ以上ない喜びです。
ハヤえもんでは、視覚に障害のある方に向けたデザインの改修や、VoiceOverという音声読み上げに対応してきました。
「音」という、目に見えないものを取り扱うサービスならではの「ハードル下げ」施策でもあります。
さらに2023年には「ヘルプ・よくあるご質問」のページを提案、作成しました。
これにより、ユーザー数が増えてもサポートで開発の手が塞がらないような状態にしていくねらいです。
私のデザインのモットーは、言われた通りのものを制作することではなく、自分の持っている材料を駆使してどんな手が尽くせるか、とことん向き合い「提案」するところにあります。
音楽のハードルを下げ、ハヤえもんを広めていくためにできることがまだまだたくさんあります。
ハヤえもんの、そしてりょーたさんの作るアプリのポテンシャルは相当なものです。
先述した「Mangary」も、絵がうまく描けない人でもアバター感覚でキャラクターを作成し、フキダシパーツにセリフを入れ、シンプルなコマ割りを実現することで、漫画制作をより多くの人にとって手軽なものにする、というものです。
そしてハヤえもんやMangaryだけでなく、優れたポテンシャルを秘めたコンテンツやサービスが、この世に無数に埋もれている事実にも、私は目を向けています。
もともと持っている素晴らしい価値を、デザインによって最大限に引き出すことが、私の使命であると考えています。
特に、難しいと思われがちなものをどこまでもやさしく、親しみやすい形でお届けしたい。
そういった信条の元、今日もアイディアを形にしていくのです。
ここまで読んで共感していただけた方、ぜひお気軽にデザインについてご相談いただければ幸いです!
漠然としていても大丈夫。1人で悩まず、問題を共有し課題を明確にしていくことで、必ず光が見えてきます。
ぜひあなたのプロジェクトの成功をお手伝いさせてください。
明るく未来を展望していく中で、最適なデザインをご提案いたします。
2025年2月 甘﨑早